9月号(※)のテキストは【スクラップブックで世界観をつくる】がテーマ。
A:「スターバックス」B:「ドトールコーヒー」
A:「レッドブル」 B:「リポビタン」
A:「MAC」 B:「Windows」
上記は、同じカテゴリに属する2つのブランドを、ある基準によってグループ分けしたものです。みなさんは、グループAにあってBにない、ブランドの魅力は何だと思いますか?
ファンの多さでしょうか? それともデザインのよしあし? もちろん、それらも答えの1つです。しかし、今回気がついてほしいポイントは、少し別のところにあります。
たとえば、ドイツの自動車メーカーである<アウディ> は、95年を境に劇的な飛躍を遂げたブランドです。<アウディ>が成功した理由のひとつに、クーペ、ロードスターで有名な、<アウディTT>というスポーツカーモデルを投入したことがあげられます。しかし、もともと<アウディ>のブランドイメージは、「四輪駆動の技術はあるものの、堅苦しいドイツ車」というものです。車のデザインや機能のよさだけでは、これほどの飛躍は望めませんでした。
では、<アウディ>はどんなブランド戦略をもって成功したのでしょうか?
それは、「アウディを選んだ俺って、センスがあってインテリ」という、“お客さまが<アウディ>を選ぶ意味”を浸透させたことによってブランドの価値を高めたからです。
グループAのブランドについても、同じことが言えます。
「スターバックスのカップを持って歩いている私って、おしゃれ」
スタバを利用する人は、きっとこんなふうに感じることができます。
「レッドブルを飲んでいる俺って、エクストリーム系」、MACを選択する人は、「MACを使っている私って、クリエイティブ」
つまり、「ほかにもたくさん競合がいるなかであえて、このブランドを選ぶ強い意味」を持っている、これこそがグループAに属するブランドの魅力です。
スターブランド社がコンサルティングでもっとも注力しているのも、クライアントのブランドに意味を持たせることです。ここに取り組まずして、どんなにロゴや印刷、デザインのことを学んでも上手くいきません。
「沢山ある会社の中で、どうして自分たちが選ばれなくてはいけないのか? 」
この問いの答えがそのまま、あなたのブランドが持っている意味です。反対に売り手側から考えると・・・「うちを選ぶなんて、お客さん・・・、ずいぶんと○○じゃないですか〜! 」このセリフが言える会社やお店は、しっかり意味を持っているといえます。
さてあなたの会社、お店は、この問いにはっきり答えられるでしょうか?
自分の会社が選ばれる意味を見つけるのは、実に難しいものです。コンサルティングの現場でも、半年くらい時間をかけて、クライアントとじっくり膝を突き合わせていく中でやっと見えてきます。
ですから今回は、会社の意味を考える準備をするところから始めたいと思います。そのために、まずは自分たちの世界観・ルール・顧客について整理しましょう。整理の方法は、写真や画像を活用したスクラップブック作り。スクラップブックを軸に関係者を集めて、MTGを重ねていくうちに、自分たちがお客さまに提供できる「意味」が、だんだんと見えてくるはずです。