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"小さな会社のロゴづくり"について

2011年10月01日
この連載はタイトルの通り、「職場で働くスタッフの皆さまに回覧していただこう」「コピーしてスタッフ全員に配布してもらおう」という想いからスタートしています。経営者が、「さあ、ブランドづくり!」となっても、社内のブランディングという言葉への理解は結構バラバラ。だから、私たちは考えました。小さな会社のブランド化に取り組む経営者の皆さまが、よりブランドづくりのプロジェクトを円滑に進められる方法を! それが、この〈小さな会社のブランド戦略 社内かいらん板〉。ぜひ、社内で共有して、ブランディングに対する意識を合わせていきましょう!

Q.“小さな会社のロゴづくり”について教えてください。コツなどはありますか?

 ロゴが入ったりするだけで、同じモノなのに何倍もの値段がするものは、この世にたくさんあります。
 「ロゴをつくれば、即ブランドになれる」と考えるのは早合点。ロゴが入っていることでお客様に喜ばれるような商品やサービスは、そのロゴを軸に、その会社は大変な苦労を重ねて「ブランドを育ててきた」という事実を忘れてはいけません。そうなんです。冒頭から、まとめのような文になってしまいましたが、大切なのは「ロゴをつくること」ではなく、「つくったロゴに意味をもたせる」という仕事を怠らないことなんです。
 では、早速ロゴづくりのお話をしましょう!
小さな会社のロゴづくりを上手にこなすのにコツがあるとすれば、まず「小さな会社と大きな会社のロゴは考え方が異なる」と発想することです。
 その背景には「露出の機会の違い」があります。大きな会社はTVコマーシャルや雑誌広告などを通じて何度でも世間に、自社のロゴや、その意味を伝えることができます。それに比べれば、小さな会社は社会の中で圧倒的な弱者。「誰も自分たちのことなんか知らない」という前提で、ロゴづくりやビジュアル面の強化を行っていくと良いでしょう。
 つまり、小さな会社が目指したいのは、とにかく分かりやすいロゴ!誰にでも通じるロゴ!私はそんなデザインを「ユニバーサルザイン」と呼んでいますが、まさに日本語がわからない外国人でも、あなたの会社のロゴを見れば、一目で「あなたの会社は、◯◯を売っている会社だね!しかも、得意技は◯◯なところなんでしょ?」と理解できるような、そんなロゴが小さな会社には適しています。
 空港の中にある案内の看板などを思い浮かべてもらえるといいかもしれません。空港内の案内や道路標識は、すべて文字を簡単な絵にした、いわゆる「アイコン」で出来ています。あれは老若男女、誰にでも通じます。あんな感覚で、小さな会社はロゴやビジュアルを考えていくべきです。
 誰もが「ロゴつくるなら格好いいのがいい!」と思っています。でも、小さな会社ならば、そこをグッと我慢。「格好いい」を妥協してでも「より伝わりやすいもの」を選択したいところです。
現代社会は情報に溢れています。求めなくても、毎日様々な広告が目に飛び込んできます。また、記憶の研究で、私たちが新たな情報に触れたり、知識を学んだりしても、24 時間以内に、その約8割を忘れてしまうことが分かっています(エビングハウスの忘却曲線)。ということは、小さな会社のロゴは、相当分かりやすいものでなくてはいけないはずです。
 また、文字の間隔などにも、しっかりとこだわっていきたいですね。たとえば、太い文字であったり、末広がりの文字の配置であれば、受け手は、その会社に「安心感」を覚えます。また、文字の間隔が広く、贅沢にスペースを取った文字であれば、そこに人は「高級感」を感じたりするものです。ですので、ここは徹底的に受け手の心理や、自社の業界内での立ち位置や価格帯を考えて、文字の色や太さ、配置や種類を考えていきたいものです。
 色に関しても同じです。私たちは、すでに何十年も生きてきて、生活の中で擦り込まれた、ある種の色に対するステレオタイプがあります。暖色系であれば、そこに「元気」「親しみやすさ」や「おいしそう」を感じ、寒色であれば「クールさ」「シャープさ」を受け取ります。ここも徹底的に考え抜いていきましょう。
 多くの小さな会社は「好きだから」という理由でロゴをつくってしまいます。でも、ロゴはコミュニケーション。こうして深く考えていく癖をつけていきたいですね!

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