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「会社の分かりやすい化」は、どのような観点で取り組めば良いですか?

2011年11月01日
この連載はタイトルの通り、「職場で働くスタッフの皆さまに回覧していただこう」「コピーしてスタッフ全員に配布してもらおう」という想いからスタートしています。経営者が、「さあ、ブランドづくり!」となっても、社内のブランディングという言葉への理解は結構バラバラ。だから、私たちは考えました。小さな会社のブランド化に取り組む経営者の皆さまが、よりブランドづくりのプロジェクトを円滑に進められる方法を! それが、この〈小さな会社のブランド戦略 社内かいらん板〉。ぜひ、社内で共有して、ブランディングに対する意識を合わせていきましょう!
「会社の分かりやすい化」は、どのような観点で取り組めば良いですか?

Q.「会社の分かりやすい化」は、どのような観点で取り組めば良いですか?

 「小さな会社のブランド戦略」とは、言いかえれば「会社のわかりやすい化」です。
 「売上がさがっている、お客さまが減っている」という会社を、私は日本全国でお世話させていただいてますが、「自分たちは何者で、何を成し遂げようとしているのか?」「社会に、どう役立ちたいのか?」等々、会社を今よりもちょっと分かりやすくするだけでも、チーム力や売上げは不思議と上がってくるものです。

 まず、小さな会社の分かりやすい化のために着手したいのが、コーポレートメッセージです。コーポレートメッセージとは、社名の前後左右によく見られる、「Inspire the Next(HITACHI)」「Leading Innovation(TOSHIBA)」といった文章です。これは〝 ブランディングスローガン〟とも呼ばれ、文字通りブランド戦略において重要な役目を担っています。
 これはいわゆるキャッチコピーとは異なります。キャッチコピーは、それを見た人を即購買意思決定に導く目的があります。それに対してコーポレートメッセージは、その会社を中長期的なイメージの方向性のようなものを、(多くの場合)格好いい英文で表しています。
 コンサルティングの現場では、私もどんなに会社のサイズが小さくても、このコーポレートメッセージを社名や屋号の下に、必ずつけてもらうようにしています。そうすることで、社名や屋号からだけでは、何を誰のためにやっていてどう社会に貢献したいのかが分かりにくい会社も、少なからず、今よりも明確になるからです。分かりやすい会社になれば、社会から応援をされるようになります。チームがまとまります。
 とはいえ、大企業のように格好いい英文のコーポレートメッセージを、小さな会社が、ただやみくもに付けていいわけがありません。ナイキ社のように「JUST DO IT!」と、小さな会社がロゴを付けても、それで「わかりやすい会社になった」とは言い難いですね。これでは、いい結果を望めません。
 小さな会社は、奇をてらわずに、「誰に、何をしている会社・お店なのか?」「どんなことを目指しているのか?」「他社とどこが違うのか?」を、シンプルに表すだけで十分です。
 たとえば、茨城県にある小さな調剤薬局〈やまぐち薬局〉さんは、常にロゴの下に「相談できる『くすりやさん』」と入っています。これが、このお店のコーポレートメッセージです。これは彼らの看板からホームページ、名刺、ハガキ、その他あらゆる印刷物に、必ず入っています。その甲斐あって〈やまぐち薬局〉は、今では業界で、ちょっと知られた存在。メディアにも多々登場するような小さなブランドとなっています。
 千葉県にあるバスとタクシーのグループ会社〈ビィー・トランセグループ〉は、全社共通ロゴの下、また車両の印刷物の全てに「日本一、〝あいさつ〟を大切にするバスとタクシーのグループ会社」というコーポレートメッセージを入れています。そう世間に宣言をした結果、チーム力は段々と高まり、今では千葉県内ナンバーワンのホスピタリティを持った会社として表彰を受けるまでになりました。また、「あそこは目指しているものが違う」と、この取り組みは雑誌などでも特集されています。
 これらの例は、コーポレートメッセージなしでは起こらなかったかもしれないことです。そのくらい、コーポレートメッセージは、短い文章でありながら偉大な力を持っています。
 会社の分かりやすい化は、社名や屋号の下のコーポレートメッセージから! つくったらぜひロゴとセットで使うように社内でルール化してください。

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