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紅の情熱ベンチャー 「価格」ではなく「スタイル」で選ばれる会社になる!

2012年05月01日
「いきなり“親子丼”はないでしょう?」

「いきなり“親子丼”はないでしょう?」

とある会社に勤めていた営業マン・浅井慎吾は、すでに同じ会社の後輩と起業することを決めていた。でも、その予定は、営業先の企業で、いわゆる“お客さま”の立場にいた櫻井学との出逢いにより突如微修正されることになった。「この人と一緒に起業したい」、そのアツイ想いだけで、浅井は櫻井を食事に誘う。場所は、新宿の鳥料理屋だ。戸惑い半々、櫻井はその誘いにのるが、普段からお酒を飲まない櫻井は、そこでいきなり親子丼を注文する(笑)。それを見た浅井。「あぁ、この人は話をするつもりはないんだ。もうダメだ・・・」。それでも一通りの構想を告げて、その夜は別れた。

翌日の朝7時半、櫻井は浅井に電話を入れる。「ぜひ、やりましょう!」。その後、約半年の準備期間を経て、人材採用コンサルティング&就職活動支援会社<アイ・パッション>は産声をあげた。

情熱の集団 − 赤にコダワリ抜く

すぐすぐ勤めていた会社を辞められない櫻井は、その半年の準備期間中、浅井に、事業計画や理念確立のための宿題を出す。「『えっ、そんなのあるの?』という感じでしたね(笑)」、と浅井。でも、櫻井が用意したそのフォーマットに書き込むのは意外とスムーズだった。その作業の最中、浅井は自問する。「特別な能力があるワケでもない、数字に強いワケでもない自分は、一体今までどうやって仕事をしてきたのだろう?」。答えは、「情熱(パッション)」だった。社名は<アイ・パッション>。決定。

<アイ・パッション>は、その表現として、とこ とん『赤』にコダワル会社だ。印刷物でも、なんでも、自分たちが指定する『赤』の発色に合致しなければ、すべてやり直す。その継続により、今では、その赤は『アイ・パッションレッド』という名称でも通用するくらいだ。

「僕は、もともとアカが好きなんです。家のトイレの電球も赤だし、ランドセルも、できれば赤が欲し かったくらい・・・(笑)」

熱い集団、情熱を持って取り組むチームという表現としても、赤は彼らにピッタリ。現在5名いるスタッフも、女性を除いては、全員が同じ真っ赤なアタッシュケースを 持って取引先をまわる。その姿は、すでに拠点である青山界隈では名物。そのバッグが目印となって、「今日、○○駅にいましたよね?」と、目撃情報が仲間内や、“お客さま”である大学生の間で飛び交うのは今では普通のことだ。

中途半端ではなく、徹底したブランディングが、会社の「スタイル」をつくる

学生と企業のブリッジ役

<アイ・パッション社>の事業は、大きく分けて2つある。ひとつは企業側に向けたサービスで、主に「人材採用に関するアドバイシング」などを行っている。良い学生がいれば、インターンという形で企業側にオススメする。

もうひとつは大学生に向けてのサービスで、その目的は“就職活動の支援”だ。たとえば、『ムービー履歴書』と呼ばれる、文字通り“紙”ではなく、“動画”による履歴書は、この会社の目玉商品。「学生たちが、ありのままの自分を動画で企業側に伝えることこそ、ミスマッチによる不幸を軽減できる」という想いからつくりあげた次世代の就活インフラである。

また、「ビジョンセミナー」と題し、『自分の軸を知る』、『各種業界の勉強をする』、『就職活動の技術を教える』という内容でセミナーの開催も行っている。約8ヶ月の間で(06年10月から開始)、約500名の大学生が参加してくれたという。

最近は、スターブランド・村尾隆介と共同開発した、就職活動のために学生が持つ名刺、その名も<就勝名刺 〜アイ・クレド〜>もリリース。売上を伸ばしている。

『すべては、就職にまつわる不幸を無くすため』勢いだけではない。そこには、紅のメンバーが共有する、ぶれないミッションがあるのだ。

アソビ心が、「選ばれる理由」

色やバッグだけではない。<アイ・パッション>は、とにかくアソビ心に長けた集団だ。たとえば、浅井慎吾や櫻井学の名刺には、こう書かれている・・・、「(代表)取締役兼エグゼクティブパッション」。

「いや、起業するときに本を読んだら、『代表取締役のあとの“チーフエグゼクティブなんちゃら”は、何を書いてもOK』と書いてあったので・・・(笑)。トップの二人は、やっぱり誰よりも『情熱』がないとダメだよなと思い、つい・・・」

前出のバッグや、この名刺のアソビ心に、『10人中、だいたい4人』は、良い意味でツッコミを入れてくれるそうだ。口に出さずとも、「何か言いたげな人」は、それよりも遥かにいる。

また<アイ・パッション>は、スタッフが配るオリジナルステッカーでも有名。「情熱的な人になるための5ヶ条」が記された、そのステッカーは、多くの学生が就職活動時に持ちはじめる手帳にピタリと貼れるサイズで、皆に喜ばれている。

「最近は、呑み屋で知っている人のボトルを見つけたら、勝手にステッカーを 貼っています(笑)。でも、そんなところから、『今度この人紹介して』なんて、新たなコネクションにつながっています」

単に価格や事業内容ではなく、このスタイルに惚れ込んで、「一緒に仕事がしたい」という企業は後を絶たない。「おもしろい会社」「チャレンジしている集団」「情熱的でアツイ奴ら」というメッセージが、<アイ・パッション>の各種ツールを通じて、業界に伝染している。

営業面だけではない。良いスタッフを集める上でも、この情熱のスタイルは一役買っている。06年夏に3名で起業した同社は、あれから1年もしないうちに、そのスタッフの数を5名に。また、来春の新卒として、新たに5名を採用したばかり。「わかりやすい会社」に、人は集まるもの。創業1年にも満たない会社の、その5名の採用枠に、応募してきた学生は驚くべきことに、なんと1000人。

<アイ・パッション>の伝説は、まだはじまったばかりだ。

ブランディングは、会社の「わかりやすい化」

取材協力:株式会社アイ・パッション

〜 2007年6月号より 〜

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